この記事から得られること
この記事では、「UIデザイナーに向いている人はどんな人か?」について、性格や好みの観点からお話します。
私の経験に基づいてお話していますが、「あくまでも個人的な意見」だということをご理解いただければと思います。
なお、この記事は「約5〜7分」で読める内容となっており、今後もアップデートしていく予定です。
この記事の前提
この記事では、性格について触れていますが、「こういう性格や考えじゃないとUIデザイナーになれない・UIデザイナーに適していない」と言いたいわけではありません。
「こういう性格や考え方のほうが実際の仕事内容との相性が良く、自然とUIデザインの仕事に慣れていきやすそう」くらいのレベルでお話をしています。
ですので、「こういう性格になろう」と思う必要はありません。
そして、当たり前かもしれませんが「UIデザインに興味がある」という前提でお話しています。
なお、この記事には「UIデザインに必要なスキル」の説明は含まれていません。
これらの前提をご理解いただいた上で、私の考える「UIデザイナーに向いている人」についてお話します。
「私の場合はどうなんだろう?」と考えながら読み進めていただければと思います。
ではまず初めに、UIデザイナーに向いている「性格」についてお話します。
冷静に物事を考える性格
「熱血的で物事をどんどん前に進めるような性格」よりも、「冷静に物事を考える性格」のほうが、UIデザイナー向きだと私は考えています。
その理由は、UIデザインをする際、デザインするプロジェクトの規模にもよりますが、数十~数百画面のUIを理解した上で、今デザインしているUIが良さそうか、問題なさそうかを冷静に判断する必要があるためです。
また、プロジェクトを進めるなかで、どうしても、ユーザーにとっての使いやすさだけでなく、マーケティング戦略やソフトウェアの実装上のメリット・デメリットを考慮した上で、UIデザインをどうするか判断しなければならないケースがあります。
こういったシーンにおいても、「冷静に物事を考える」ことが求められます。
細かいことに気付く性格
「冷静に物事を考える性格」に近いのですが、「細かいことに気付く性格」は、UIデザイナー向きだと私は考えています。
UIデザインの難しいところの一つとして「1つのUIを変えることによって、UI全体に影響し、結果的に全体的に使いにくくなってしまう」というケースがあります。
そして多くの場合「そこまで影響すると思わず、UIを変更していた」というケースがほとんどです。
ここで「細かいことに気付く性格」の場合、小さなUIの変更でも影響範囲の大きさに気付き、UIが使いにくくなってしまうケースを防ぐことができます。
もちろんこのようなトラブルが起きないような仕組みをチームとして作ることのほうが重要ですが、「細かいことに気付く性格」はUIデザイナー向きだと考えます。
続いて、「どんなことが好きなら、UIデザイナーに向いているか」について解説します。
調べることが好き
これはUIデザインに限らず、さまざまな仕事で求められることですが、UIデザインの業務では、デザインする(UIを新しく作る)時間よりも、何かを調べる時間のほうが多いです。
例えばですが、
- UIデザインに使用する用語の調査
- 他社のUIデザインの傾向
- UIに関連する情報(例えばカメラのUIなら、デジカメの最新機能)
などを調べます。
デザイン以外の情報を調べることも多々あるため、「調べること」が好き、もしくは苦にならない性格のほうが、仕事に馴染みやすいと思います。
研究者のような考え方が好き
「研究者」という表現は少し極端ですが、一般的な「研究」という取り組みの流れである、
- ①仮説を立てる
- ②仮説検証のための物の作成
- ③仮説検証
- ④検証の分析
- ⑤改善
のように、物事を順序立てて考え、仮説をもとに検証することが好きな方は、UIデザイナーに向いていると思います。
UIデザインのプロジェクトにもよりますが、UIデザインは単発のデザインでは終わらずに「アップデート」し続けていくケースが多いです。
そして、そのアップデートを行うために、研究のように「仮説は正しかったか?」「正しくない場合、どのように改善すればよいか?」などを振り返りながら順序立てて検討し、デザインし直していく必要があります。
男性と女性で向き不向きはある?
差別的なお話をしたいわけではありませんが、私の経験上「女性」のほうが、UIデザイナーに向いていると思っています。
これは個人的な意見ですが、男性よりも女性のほうが、細かいところまで気を配ることができ、丁寧に仕事をする傾向があると思っています。
そしてUIデザインにおいては、その「気配り」や「丁寧さ」がUIそのものの使いやすさにつながります。
先にお話した通り、UIデザインでは小さな見落としによる変更でも、大きな使いにくさにつながるケースがあります。
そのため、仕事において「気配り」や「丁寧さ」はとても重要な要素となってきます。
文系・理系で向き不向きはある?
個人的には、文系・理系で向き不向きは無い、と思っています。
ただ一般的な傾向として、理系の方のほうが、
- IT関連(ソフトウェア関連)の知識に詳しい
- 大学の卒業研究などで、研究のプロセスを経験している
という可能性が高いことから、理系の方のほうが「UIデザインの仕事を理解するのが早い」かもしれません。
まとめ
「UIデザイナーに向いている人はどんな人?」という観点から、私の個人的な意見をお話しましたが、みなさんの参考になりましたら幸いです。
UIデザイナーに求められる考え方は、企業によって異なりますし、企業内のプロジェクトによっても異なりますので一概には言えませんが、今回お話した内容に当てはまる方は、抵抗感なくUIデザインの業務に取り組めるのではないかと思います。
当てはまらない場合でも、「UIデザインの業務の中では、このような考え方が求められることがあるのだなぁ」と理解していただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回の記事は以上です。
この内容がみなさんのUIデザインの勉強になりましたらうれしいです。
引き続き、UIデザインの勉強を一緒にしていきましょう。